魯迅は、中華民国の小説家、翻訳家、思想家である。日本では 中学校用のすべての国語教科書に彼の作品が収録されている。
期間限定で特別価格でご提供しています!!
魯迅(ろじん1881年9月25日 - 1936年10月19日)は、中華民国の小説家、翻訳家、思想家である。浙江省紹興市の士大夫の家系に生まれた。
中国で最も早く西洋の技法を用いて小説を書いた作家である。その作品は、中国だけでなく、広く東アジアでも愛読されている。
日本でも中学校用のすべての国語教科書に彼の作品が収録されている。
本文内容見本
阿Q正伝 魯迅 井上紅梅訳
第一章 序
わたしは 阿Q《あキュー》の正伝を作ろうとしたのは一年や二年のことではなかった。けれども作ろうとしながらまた考えなおした。これを見てもわたしは立言の人でないことが分る。従来不朽の筆は不朽の人を伝えるもので、人は文に依って伝えらる。つまり誰某《たれそれ》は誰某に靠《よ》って伝えられるのであるから、次第にハッキリしなくなってくる。そうして阿Qを伝えることになると、思想の上に何か幽霊のようなものがあって結末があやふやになる。
それはそうとこの一篇の朽ち易い文章を作るために、わたしは筆を下すが早いか、いろいろの困難を感じた。第一は文章の名目であった。孔子様の被仰《おっしゃ》るには「名前が正しくないと話が脱線する」と。これは本来極めて注意すべきことで、伝記の名前は列伝、自伝、内伝、外伝、別伝、家伝、小伝などとずいぶん蒼蝿《うるさ》いほどたくさんあるが、惜しいかな皆合わない。
列伝としてみたらどうだろう。この一篇はいろんな偉い人と共に正史の中に排列すべきものではない。自伝とすればどうだろう。わたしは決して阿Qその物でない。外伝とすれば、内伝が無し、また内伝とすれば阿Qは決して神仙ではない。しからば別伝としたらどうだろう。阿Qは大総統の上諭に依って国史館に宣付《せんぷ》して本伝を立てたことがまだ一度もない。――英国の正史にも博徒列伝というものは決して無いが、文豪ヂッケンスは博徒別伝という本を出した。しかしこれは文豪のやることでわれわれのやることではない。そのほか家伝という言葉もあるが、わたしは阿Qと同じ流れを汲んでいるか、どうかしらん。彼の子孫にお辞儀されたこともない。小伝とすればあるいはいいかもしれないが、阿Qは別に大伝《たいでん》というものがない。煎じ詰めるとこの一篇は本伝というべきものだが、わたしの文章の著想《ちゃくそう》からいうと文体が下卑ていて「車を引いて漿《のり》を売る人達」が使う言葉を用いているから、そんな僭越な名目はつかえない。そこで三教九流の数に入《い》らない小説家のいわゆる「閑話休題、言帰正伝」という紋切型の中から「正伝」という二字を取出して名目とした。すなわち古人が撰した書法正伝のそれに、文字《もんじ》の上から見るとはなはだ紛らしいが、もうどうでもいい。
第二、伝記を書くには通例、しょっぱなに「何某、あざなは何、どこそこの人也」とするのが当りまえだが、わたしは阿Qの姓が何というか少しも知らない。一度彼は趙《ちょう》と名乗っていたようであったが、それも二日目にはあいまいになった。
それは趙 太爺《だんな》の息子が秀才になった時の事であった。阿Qはちょうど二碗の黄酒《うわんちゅ》を飲み干して足踏み手振りして言った。これで彼も非常な面目を施した、というのは彼と趙太爺はもともと一家の分れで、こまかく穿鑿《せんさく》すると、彼は秀才よりも目上だと語った。この時そばに聴いていた人達は粛然としていささか敬意を払った。ところが二日目には村役人が阿Qを喚《よ》びに来て趙家に連れて行った。趙太爺は彼を一目見ると顔じゅう真赤《まっか》にして怒鳴った。
代表作品
熱風
華蓋集
華蓋集続編
墳
而已集
三閑集
二心集
偽自由書
南腔北調集
准風月談
花辺文学
且介亭雑文
且介亭雑文二集
且介亭雑文末編
集外集
集外集拾遺
集外集拾遺補編
彷徨
故事新編
朝花夕拾
野草
名作速読朗読文庫vol.483魯迅読上機能付きProfessional版
vol 件数 作家名 タイトル カテゴリー/文字数/文字量
483 1 魯迅 阿Q正伝 小説 37091 大
483 2 魯迅 明日 小説 5863 中
483 3 魯迅 兎と猫 小説 4164 中
483 4 魯迅 鴨の喜劇 小説 2630 小
483 5 魯迅 狂人日記 小説 8758 大
483 6 魯迅 薬 小説 7879 大
483 7 魯迅 孔乙己 小説 4610 中
483 8 魯迅 幸福な家庭 小説 6753 大
483 9 魯迅 故郷 小説 8658 大
483 10 魯迅 些細な事件 小説 1911 小
483 11 魯迅 端午節 小説 7196 大
483 12 魯迅 頭髪の故事 小説 4117 中
483 13 魯迅 「吶喊」原序 小説 4722 中
483 14 魯迅 白光 小説 4724 中
483 15 魯迅 風波 小説 7557 大
483 16 魯迅 不周山 小説 7767 大
483 17 魯迅 村芝居 小説 10053 大
合計冊数 17 合計文字数 134453
名作速読朗読文庫とは
名作速読朗読文庫は、読書の喜びを多くの人に知って戴くため 聞いても読んでも楽しめる文庫です
視覚障害者の方もご利用できる音声でも聞こえるシステムが附属しています
速読能力開発ツールも付属し、これを使うと だれでも本を読むスピードは速くなり、脳が短時間で多くの情報を処理する速読能力がつきます
名作は多くの人生の縮図がはいっており、多くの本を読むことは 一生の財産となります
特徴
簡単に速読が身につく読書能力開発ツールが附属しています
目がご不自由な方には 自動で読んでくれますので重宝します
寝ていても読書ができます 耳で聞くと、記憶に残り楽しい余韻があります
他を寄せ付けない圧倒的なボリュームページと多人数でつかえる高機能設定です
日本・世界の童話から古典まで 不朽の一流名作文学集を集大成、
小学生から一般成人まで だれでも すぐ ご利用可
むつかしい漢字がわからなくてもどんどん読み進めれます
誰でも読書量が劇的に増加します!
□ただ聞くだけ
□文学の内容量の大小から選択可
□完了した読書量を数値でグラフ化
□現在の読書スピードを数値化
□設備は必要なし PC設置不要、ネット環境不要
読みは 機械による自動読みです 読みに誤りがある場合はご連絡をいただけば、可能な限り、修正いたします
更新作業をすれば、正しい読みとなります
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
□ 端末の動作確認
Android 4.1以降の環境のすべてに動作確認を保証しているわけではありません
□ 免責事項
1. 本アプリケーションのダウンロードおよびご利用については、ご利用いただくお客様自身の責任において行われるものとします
2. 本アプリケーションのダウンロードおよび、ご利用をもって、本免責事項にご同意いただいたものとみなします
3. 当社より本アプリケーションにおいて提供するすべての情報について、その正確性、有用性、、適切性、最新性など、その内容について何ら法的に補償をするものではありません
4. 当社は、ご利用いただくお客様が本アプリケーションをダウンロードおよび使用することによって生じた、いかなる有形、無形の損害に対して責任を負いません
5. 本アプリケーションの内容・情報などは、予告なく変更されることがあります
6. 本内容(免責事項を含めて)は予告なく内容を変更する場合があります
7. 端末のメモリの空き容量が少ないと正常に動作しない場合があります
8. 動作が重かったり、強制終了、フリーズしてしまう時には、バックグラウンドで動作しているアプリを終了してからプレイすると正常に動作する場合があります
9. 端末のデータ容量が一杯になっている場合、保存ができません 端末の空き領域を確保して下さい
□ 著作権
1. 本アプリケーションの著作権は、当社が保有しており、著作権法により保護されています
2. 本アプリケーションの内容を無断で複写、転送、転載などをすることを禁止します
3. 本アプリケーションに対して、修正を加えること、翻訳、翻案を行うこと、および逆コンパイル、逆アセンブルなどのリバースエンジニアリングを行うことは禁止します