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喜田 貞吉は、第二次世界大戦前の日本の歴史学者、文学博士である。考古学、民俗学も取り入れ、学問研究を進めた。
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喜田 貞吉(きた さだきち、1871年7月11日(明治4年5月24日) - 1939年(昭和14年)7月3日)は、第二次世界大戦前の日本の歴史学者、文学博士。考古学、民俗学も取り入れ、学問研究を進めた。
本文内容見本
春雪の出羽路の三日 喜田貞吉
思いのほかの雪中旅行
昨年十一月に始めて出羽の踏査に着手したその続きを、この春の休暇中にやってみたいと思っている折から、山形県史蹟名勝天然記念物調査委員会の開会式が行われるので、やって来ぬかと理事官の有吉君から言って来られた。これ幸いとさきに御厄介になった庄内の阿部正己君に、同地方遺蹟踏査の御相談に及ぶと、このころはまだ雪が深くてとても駄目だとのお返事だ。冗談じゃない、こちらではもう桜が咲きかけているころだ。同じ本州のうちでも奥羽地方となるとそんなにまで様子が違うものか、これは一つ遺蹟踏査よりも雪の春景色を見たいものだ。それには庄内方面よりもいっそう雪の深かりそうな羽後の仙北地方がよかろう。かねて見たいと思っている後三年の役の遺蹟金沢柵址を、雪の中に見てまわるも面白かろう。ついでに久しくお目にかからぬ紫水生深沢多市君をもお訪ねしたい。同君は昨年丹後熊野郡長を辞してこの仙北の地に帰臥せられ、お好きの道とて郷里の故事を調査せられ、現に秋田県史蹟調査委員となって、最近には「雄勝城址考」の謄写版刷をも寄せられたほどの熱心なお方だ。雪で踏査が駄目ならば、お目にかかってお話を伺うだけでも有益であるに相違ない。同君は昨年帰郷後、祝融の災にかかられて、多年蒐集の史料までも少からず焼いてしまわれた。親しくそのお見舞も申したい。かたがた今回は羽後まで足を伸ばそうと、早速御都合を伺うとぜひ出て来いと言われる。その交渉に手間取って、やっと二十七日の東京上野駅発の夜の急行で出発した。
東海道線とは違って奥羽線の二等室はゆっくりしている。寝室を取らずとも楽々と足を伸ばして、大宮駅のあたりから眠りにつき、白河・福島も夢の間に過ぎて、目が覚めたのはすでに奥州と羽州の境界たる板谷峠をも越えた後であった。窓外を見ればまだ夜が明けぬながら、なるほど雪が深いらしい。さすがに出羽だと思った。米沢・赤湯あたり、平地の開けた所見渡す限り広々と雪の原だ。それが不思議にも山形に近づくとほとんどなくなっている。山形で下車して有吉君に行程のことを電話し、次の列車に乗りかえて北に進む。天童・神町・楯岡以北、まただんだんと雪が多くなっている。平地では約二尺、線路の両側に掻き上げた所では、八尺くらいの高さの所がある。民家の屋の棟から掻き落した雪は家を取り囲んで堤防を作り、家の入口は低く穴室《あなむろ》の中へ下りて行く形になっている所もある。これならばなるほどよく寒風を防いで、冬も比較的暖かく過ごせる訳だ。線路に沿うて墓地のある所があった。石碑はむろん深く雪の底に埋まっている。そこに新たに埋められた新墓が二基、雪を掘り上げた擂鉢の底のような所に、淋しく設けられているのはいっそう物哀れだ。雪国では葬式も容易でない。
新庄以北、釜淵・及位《のぞき》あたり、山手にかかっては雪がますます深く、山の斜面には雪崩《なだれ》の跡が所々に見える。
代表作品
石器時代と考古学
古墳墓年代の研究
国史と仏教史
歴史地理研究
都城の研究
奈良時代の寺院
法隆寺再建論
民族史の研究
蝦夷の研究
部落問題と社会史
信仰と民俗
斉東史話・紀行文
名作速読朗読文庫vol.504喜田 貞吉全集読上機能付きProfessional版
vol 件数 作家名 タイトル カテゴリー/文字数/文字量
504 1 喜田 貞吉 牛捨場馬捨場 随筆 6175 大
504 2 喜田 貞吉 エタ源流考 随筆 23641 大
504 3 喜田 貞吉 エタと非人と普通人 随筆 2575小
504 4 喜田 貞吉 エタに対する圧迫の沿革 随筆11491大
504 5 喜田 貞吉 「エタ」名義考 随筆 7214 大
504 6 喜田 貞吉 遠州地方の足洗 随筆 1650 小
504 7 喜田 貞吉 奥羽地方のシシ踊りと鹿供養 随筆 5081中
504 8 喜田 貞吉 奥州における御館藤原氏 随筆 16755大
504 9 喜田 貞吉 オシラ神に関する二三の臆説 随筆 11538大
504 10 喜田 貞吉 火葬と大蔵 焼屍・洗骨・散骨の風俗随筆6405大
504 11 喜田 貞吉 来り人の地位と職業 平民申付候事 随筆2363小
504 12 喜田 貞吉 『切支丹と旧エタ』について 随筆569小
504 13 喜田 貞吉 くぐつ名義考 古代社会組織の研究 随筆14381大
504 14 喜田 貞吉 国栖の名義 随筆 3032 中
504 15 喜田 貞吉 「ケット」と「マット」 随筆 10412 大
504 16 喜田 貞吉 国号の由来 随筆 13153 大
504 17 喜田 貞吉 サンカ者名義考 ――サンカモノは坂の者随筆5605中
504 18 喜田 貞吉 時勢と道徳観念 大賊小賊・名誉の悪党随筆1592小
504 19 喜田 貞吉 沙門と屠児 随筆 177 小
504 20 喜田 貞吉 春雪の出羽路の三日随筆 16812 大
合計冊数 20 合計文字数 160621
名作速読朗読文庫とは
名作速読朗読文庫は、読書の喜びを多くの人に知って戴くため 聞いても読んでも楽しめる文庫です
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特徴
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