名作速読朗読文庫vol.552中谷 宇吉郎全集3読上機能付き


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Sep 7, 2017

À propos de 名作速読朗読文庫vol.552中谷 宇吉郎全集3読上機能付き

中谷 宇吉郎は、日本の物理学者、随筆家である 北海道帝国大学理学部教授、北海道大学理学部教授などを歴任した。

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中谷 宇吉郎(なかや うきちろう、1900年(明治33年)7月4日 - 1962年(昭和37年)4月11日)は、日本の物理学者、随筆家。位階は正三位。勲等は勲一等。学位は理学博士(京都帝国大学・1931年)。

北海道帝国大学理学部教授、北海道大学理学部教授などを歴任した。

自身の研究を含め、科学を一般の人々に分りやすく伝える方法としても随筆をよくした。著書には『冬の華』『立春の卵』など。「雪は天から送られた手紙である」という言葉を残した事も知られる

本文内容見本

4 天地創造の話

中谷宇吉郎

 天地創造の話というと、たいへん大袈裟なことになるが、一昨年即ち昭和十九年の夏から、北海道の片隅で、そういう異変が現実に起きているのである。

 今まで鉄道が通り畑が耕されていたただの平地であった所が、毎日二十センチくらいの速さで隆起して来て、人家や道路が、何時の間にか丘の上に持ち上げられてしまった。そのうちに噴火が起きて、そこに突如として、四〇五メートルもの高さの火山が現出したのである。その火山は今もなお盛んに鳴動しながら、噴煙を吐いている。

 そういう大異変、恐らく世界的に言っても非常に珍しい天地の変動が、現に我が国の一地点で、実際に起きつつあったのである。しかし人々は目前の戦況に心を奪われ、一日何合の米に気をとられていて、そういうことには注意を払う暇がなかったようである。

 もっともそれには官憲側の取締りもあったので、この異変はその勃発当初以来終戦の時までは、報道が禁止されていたのである。禁止の理由は分らないが、人心の不安を考慮したものであろう。もっとも地盤の隆起によって、灌漑水路が断ち切られ、何百町歩とかの水田が駄目になってしまったというような実害もあったのであるが、それよりも何となく不吉な前兆のように思われたからであろう。

 この異変の起きた場所は、有珠山の東に当る壮瞥《そうべつ》村であって、倶知安から洞爺湖の方へ抜ける支線鉄道の壮瞥駅から半里くらいの所である。昭和十八年の年末頃から、この地方だけに頻々として地震が起り、それが一日百回くらいにも達した。また有珠山が噴火するのかもしれないというので、年末押し迫って、何十台とかのトラックを総動員して、洞爺湖温泉の人たちを、急遽避難させたという噂が伝わって来た。

 十八年の暮といえば、アッツの玉砕に引きつづいて、南太平洋の諸島で次々と玉砕が報ぜられ、戦局の大勢を示す陰鬱な暗雲が、知らず知らずのうちに人々の頭上に感ぜられていた頃である。そういう時に、この群発地震に引きつづいて、明けて十九年の一月早々から、鉄道線路附近に盛んに地割れが始まり、そろそろと土地が隆起して来たのである。余り芽出度い話ではない。

代表作品

天災は忘れた頃来る

天地創造の話

寅彦の遺跡

長岡と寺田

南画を描く話

南極・北極・熱帯の雪

日本のこころ

楡の花

比較科学論

一人の無名作家

母性愛の蟹

「もく星」号の謎

雪雑記

雪の化石

名作速読朗読文庫vol.552中谷 宇吉郎全集3読上機能付きProfessional版

名作VOL 件数 作家 作品名 カテゴリー/文字数/文字量

552 1 中谷 宇吉郎 寺田先生の追憶 随筆 14094 大

552 2 中谷 宇吉郎 テレビの科学番組随筆 3078 中

552 3 中谷 宇吉郎 天災は忘れた頃来る随筆 1101 小

552 4 中谷 宇吉郎 天地創造の話 随筆 8045 大

552 5 中谷 宇吉郎 寅彦の遺跡 随筆 1086 小

552 6 中谷 宇吉郎 長岡と寺田 随筆 3716 中

552 7 中谷 宇吉郎 南画を描く話 随筆 12956 大

552 8 中谷 宇吉郎 南極・北極・熱帯の雪 随筆 3589 中

552 9 中谷 宇吉郎 『日本石器時代提要』のこと 随筆 1162 小

552 10 中谷 宇吉郎 日本のこころ 随筆 8611 大

552 11 中谷 宇吉郎 楡の花 随筆 1548 小

552 12 中谷 宇吉郎 比較科学論 随筆 9697 大

552 13 中谷 宇吉郎 一人の無名作家 随筆 1240 小

552 14 中谷 宇吉郎 母性愛の蟹 随筆 2585 小

552 15 中谷 宇吉郎 「もく星」号の謎随筆 7253 大

552 16 中谷 宇吉郎 湯川秀樹さんのこと 随筆 1347 小

552 17 中谷 宇吉郎 雪 随筆 78492 大

552 18 中谷 宇吉郎 雪雑記 随筆 10772 大

552 19 中谷 宇吉郎 雪の化石2 随筆 4565 中

552 20 中谷 宇吉郎 雪の十勝 ――雪の研究の生活―― 随筆 4004 中

合計冊数 20 合計文字数 178941

名作速読朗読文庫とは

名作速読朗読文庫は、読書の喜びを多くの人に知って戴くための 聞いても読んでも楽しめる文庫です

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名作は多くの人生の縮図がはいっており、多くの本を読むことは 一生の財産となります

特徴

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読みは 機械による自動読みです 読みに誤りがある場合はご連絡をいただけば、可能な限り、修正いたします 

更新作業をすれば、正しい読みとなります

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